股関節

症例

股関節の痛みでお悩みの六十代の男性、Ａさんに整体させていただきました。
階段をあがっているときに右股関節にビシっと鋭い痛みが走ったそうです。それから数ヶ月経っても股関節に中程度の痛みが残っている状態です。
病院では加齢によって股関節の軟骨がすり減っており、それが痛みを起こしているという診断がありました。
確かに加齢によって軟骨がすり減ることはあり、それによって痛みが生じることもあります。また、軟骨がすり減っている場合は、整体では改善できません。
ですが、Ａさんの股関節痛は軟骨のすり減りが原因ではないはずです。
というのも、Ａさん本人がこうおっしゃっているからです。階段をあがっているときに、股関節にビシっと鋭い痛みが走ったと。
だとすれば、ビシっと鋭い痛みが走ったときに、どこかを痛めたと考えるのが自然です。加齢による軟骨のすり減りは無関係だと思われます。
そこで、3回に渡って整体させていただきました。股関節の筋肉を痛めている印象がありましたので、その筋肉を中心に整体をし、念の為に骨盤矯正をして歪みを整えました。すると、痛みをほとんど感じなくなったそうです。
やはり、Ａさんの股関節痛は軟骨とは無関係だったようです。股関節まわりの筋肉や、骨盤の歪みが原因です。
加齢で起こる症状もありますが、そうではない症状もあります。症状についてしっかりとうかがい、原因はなにであるかを、冷静に考えることが大切です。

症例集＆コラムのトップページへ戻る