腰痛

症例

Ｉさんという女性に腰痛をご相談いただきました。
月曜日に仕事で重たいものを持つそうです（月曜日以外は持ちません）。
すると、仕事の最中から腰がだんだん痛くなり、その痛みを火曜日や水曜日まで引きずります。
ですが、木曜日〜日曜日に腰が痛くなることはないそうです。ただ、月曜日にまた重たいものを持つと、腰に再び痛みを感じるそうです。
＊ 他院では骨盤の歪みが原因だと告げられたそうです。しかし、おそらくＩさんの腰痛は骨盤の歪みは関係ないですね。
腰痛が起きるのは月曜日～水曜日です。
もし、この腰痛の原因を骨盤の歪みだと考えると、月曜日～水曜日だけ骨盤が歪んでいることになります。
そして、それ以外の曜日は痛みがありませんから、骨盤は歪んでいないことになります。
それはおかしいですね。
骨盤が歪んでいるのであれば、月曜日～水曜日以外も、ずっと歪んでいるはずです。その歪みが原因の腰痛であれば、一週間ずっと痛みが起きていて当然です。
月曜日～水曜日だけ腰痛が起きるのであれば、骨盤の歪みが原因とは考えにくいです。
では、Ｉさんの腰痛はなにが原因でしょうか。
結論から言いますと、筋肉疲労です。
重たいものを持つと腰の筋肉が疲労します。その疲労が原因で痛みが起きているのでしょう。
実は筋肉疲労から起こる腰痛はかなり多く、慢性腰痛の約8割は筋肉が原因と言われています。
また、身体を休めてあげると疲労はある程度は緩和されます。
月曜日以降は重たいものを持ちませんので、木曜日あたりには筋肉疲労が緩和されます。だから、木曜日〜日曜日には腰痛が起こりません。
当院の見解が100%正しいとは断言できないものの、少なくとも筋肉疲労と考えたほうが、骨盤の歪みよりは辻褄が合うと思います。
Ｉさんには筋肉のケアをさせていただきました。

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